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90年代お笑いブーム特集|とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンが切り開いた時代

1990年代は、お笑い界にとって大きな転換点となった時代でした。バラエティ番組がゴールデンタイムを席巻し、とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンといった新世代のスターが登場。お笑いは単なる「漫才」や「コント」だけでなく、テレビ演出と融合した新しい形へと進化しました。彼らが築いた番組は今も語り継がれ、90年代はまさに「お笑いバラエティ黄金期」と呼ぶにふさわしい時代でした。

本記事では、90年代を代表するお笑い芸人や番組を振り返り、その人気の理由や社会的影響を解説します。


目次

1. 90年代お笑いブームの背景

80年代は漫才ブームが社会現象となりましたが、90年代に入ると「テレビバラエティ」が中心となります。お笑い芸人はネタを披露するだけでなく、司会・企画・トークなど多彩な才能を発揮し、アイドルや俳優と同じように国民的人気を獲得しました。さらに、深夜番組発の企画がそのままゴールデンに昇格する例も多く、テレビ業界全体が「芸人を中心に回る」時代になったのです。


2. 90年代を代表するお笑いスターたち

① とんねるず

代表番組:『とんねるずのみなさんのおかげです』(1988〜1997)、『みなさんのおかげでした』(1997〜2018)
木梨憲武と石橋貴明によるコンビ。コントやパロディを取り入れたバラエティ演出が人気を博し、「仮面ノリダー」や「保毛尾田保毛男」など数々のキャラクターを生み出しました。芸能人との豪快な共演やドッキリ企画も話題となり、90年代のテレビバラエティを象徴しました。

② ダウンタウン

代表番組:『ダウンタウンのごっつええ感じ』(1991〜1997)、『ダウンタウンDX』(1993〜放送中)
松本人志と浜田雅功によるコンビ。『ごっつええ感じ』では伝説的なコントを量産し、若者を中心に絶大な支持を獲得。松本の独特な笑いのセンスと浜田のツッコミの鋭さは、お笑い界の新しいスタイルを確立しました。

③ ウッチャンナンチャン

代表番組:『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(1990〜1993)、『ウリナリ!!』(1996〜2002)
内村光良と南原清隆によるコンビ。『ウリナリ!!』では芸人やアイドルがユニットを結成してCDデビューするなど、音楽とバラエティを融合させた企画が大ヒット。ポケットビスケッツやブラックビスケッツは社会現象を巻き起こしました。

④ ナインティナイン

代表番組:『めちゃ×2イケてるッ!』(1996〜2018)
岡村隆史と矢部浩之によるコンビ。『めちゃイケ』は体を張った企画から学園ドラマ風コントまで幅広く、ゴールデンタイムで長期にわたり支持されました。岡村の身体能力を活かした笑いと矢部の安定したツッコミで、新世代のスターとして定着しました。

⑤ 爆笑問題

代表番組:『ボキャブラ天国』(1992〜1999)
太田光と田中裕二によるコンビ。ネタ見せ番組『ボキャブラ天国』からブレイクし、知的なワードセンスと鋭い社会風刺で他の芸人とは一線を画しました。ボキャ天出身の芸人は数多く、その後の芸人ブームの礎を築きました。


3. 90年代お笑いブームが残したもの

90年代のお笑いブームは、芸人の活躍の場を大きく広げました。バラエティ番組は「芸人が中心で回る」フォーマットを確立し、司会や企画力が芸人の新しい武器になりました。また、音楽やドラマとのコラボレーションも多く、ジャンルを超えて国民的人気を獲得しました。

その影響は現在も続いており、『ダウンタウンDX』や『内村プロデュース』を経て、今の芸人たちの活躍の土台となっています。とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャンが築いた「90年代お笑いバラエティの黄金期」は、日本のテレビ史における一つの頂点だったと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

80年代生まれで90年代に青春時代を過ごした芸能エンタメ好きな中の人が、芸能・スポーツ・政治など、幅広い情報をわかりやすくまとめています。

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