伊東市の第21代市長、田久保眞紀（たくぼ まき）氏。
公式情報では結婚・配偶者・子どもについては一切語られていません。しかし報道には、母親の証言や知人・友人の言葉が散見され、それらからうかがい知れる人物像があります。
この記事では、確認できたエピソードをもとに、家族やプライベートに思いを巡らせながら記述します。
ただし、いずれも公式に裏付けられたものではない点にご留意ください。
母親が語った“娘の正義感”と苦言
2025年8月、学歴詐称疑惑が取り沙汰される中で、母親がメディアの取材に応じたという報道があります。
NEWSポストセブンによれば、母親は次のように語っています。
「娘にも悪いところはある。ただ卒業証書の偽装をするような人ではない。ああ見えて正義感は強い子」
この言葉から読み取れるのは、母親自身が娘の公的な疑念を擁護しつつ、過剰な美化を避けようとするバランス感覚。そして、「正義感」の強さを強調する言葉は、私生活でも信念を曲げにくい人物であった可能性を示唆します。
また、同じ取材で母親は、続投を表明した市長に対して「推してくれる人がいるから責任があると言っていた。お金がかかるしみっともないからやめなさいとは言っている」という言葉も残しています。
これは、母親としての心配や躊躇が垣間見える発言であり、政治家としての公的姿勢と母親としての本音の揺れが伝わってきます。
“19.2秒チラ見せ”発言と母親の知らなさ
さらに注目を集めたのが、議会での証人尋問の場で語られた「証書提示時間」に関する発言です。静岡・伊東市議会百条委員会で、田久保市長は定副議長らに卒業証書を「見せた」ものの、それは「約19.2秒」だったと述べています。
質疑応答がかみ合わず、議長から注意を受ける場面もあったと伝えられています。
この“19.2秒”という具体性は、証言の信憑性を論じる材料となっています。会見場面で「チラ見せではない」と否定する一方で、実際は時間を計っていた可能性を巡る疑問も残りました。
面白いのは、この発言について母親が語った内容と照らし合わせると、「母親も除籍の事実を知らなかったかもしれない」という趣旨の推測が一部で報じられている点です。
つまり、市長自身が知る事情と近親者の認識のギャップが、家庭内でもあった可能性を匂わせるエピソードともいえます。
知人証言：大学を卒業していないとの告白
学歴詐称疑惑をめぐっては、議会の百条委員会で知人が証言したという報道もあります。朝日新聞によれば、知人はかつて市民運動で関わった関係性から次のように語ったそうです。
「（田久保氏から）大学を卒業していない」と二度聞いた、という発言。懇親会の席や電話で「卒業はしていないけれど、飲み会には朝まで参加した」と聞いたと証言しています。
この証言は、田久保市長自身が「大学を卒業したという認識だった」と語ってきた主張を揺さぶるものとされ、意図的な偽装の可能性を指摘する材料とされています。
知人からのこうした“略歴告白”は、政治家や表に立つ人物の若い頃の苦悩や虚飾を示すドラマティックな要素を持ち得ます。
確定ではない証言ですが、私生活の裏側にある揺らぎを感じさせます。
エピソード風に描く家族像と人物像の仮構
上記の報道をもとに、あくまで仮構としての物語風描写を試みます。以下は事実確認済の表現ではありませんが、読者の感覚に訴える補助線としてご参照ください。
### 母との距離と応援の間
幼い頃、母子家庭で育った可能性も指摘される中、母親は娘の行動を温かくも厳しく見守っていたようです。学歴疑惑が騒がれる中、母は「偽装する人ではない」と語りましたが、同時に「悪いところはある」とも認めています。これは、理想の子ども論に縛られず、現実の娘を見つめる母のまなざしとも言えるでしょう。
母の言葉に「推してくれる人があるから責任ある」といった言及があったという点から、政治に巻き込まれる娘に対しての心配と覚悟の狭間も感じられます。
### 若き日の挫折と自己演出
知人の証言によれば、かつて田久保氏自身が「大学を卒業していない」旨を打ち明けた可能性があります。その後、政治家として立ち上がる際に「東洋大学卒」表記を用いたことには、自己演出と野望が絡むドラマが存在するかもしれません。
「卒業はしていないが、卒業式後の飲み会には朝まで参加した」という証言は、若い頃の破天荒さや“雰囲気だけで振る舞った”経験をうかがわせます。
### 公と私の境界線の曖昧さ
“19.2秒見せた”という発言は、公的証言という場における時間軸の曖昧さを象徴します。提示時間の短さや記憶のズレという曖昧性は、政治家としての説明責任と、プライベートな記憶とのズレを際立たせます。母親が除籍の事実を知らなかった可能性を示す報道もあることから、親族にも伝わらない何かが、本人にはある「秘密の時間軸」が存在していたのかもしれません。
### 結婚・子どもをめぐる空白
興味深いのは、こうした報道の中で「結婚」「配偶者」「子ども」に触れた確実なエピソードがまったく出てこないことです。その空白は、本人が意図的にプライベートを守ってきた結果とも言えます。ある意味で、謎を残すことで公的な注目を家族に向けさせないバリアとして働かせているのかもしれません。
これらを踏まえると、田久保市長の人生は「信念／野心／曖昧性を抱えてきた若き日々」から現在へとつながるひとつのストーリーとも受け取れます。もちろんこの物語は証言・報道を素材とした“可能性の連続”です。
まとめと注意点
今回ご紹介した母親証言・知人証言・証人尋問場面の“19.2秒”発言などは、いずれも報道ベースのエピソードであり、本人または公式情報による裏付けがあるわけではありません。
現状で確実に言えるのは、田久保市長が家族情報（結婚・配偶者・子ども）を公開していないという点だけです。
その一方で、母の擁護発言や知人の証言、議会での証言不一致といった“ヒトの断片”は、彼女の裏側にある人間性や闘いの軌跡を感じさせます。
