長年、日曜お昼の定番として親しまれてきたTBS系番組『アッコにおまかせ!』。
1985年の放送開始から約40年──そんな長寿番組が、ついに幕を下ろすことが正式に発表されました。
今回は、番組終了の理由や発表の経緯、和田アキ子さんのコメント、そして気になる後番組についてまとめます。
アッコにおまかせ!とは?
『アッコにおまかせ!』は、1985年10月6日にスタートしたTBS系の情報バラエティ番組。
MCの和田アキ子さんが芸能ニュースや時事トピックを軽快に取り上げるトークスタイルで、
“日曜のお昼はアッコさん”として長く愛されてきました。
近年は生放送ならではのハプニングや、時に辛口なコメントでも話題になるなど、
他の番組にはない“昭和的テンポ”が残る唯一の長寿バラエティとして知られていました。
アッコにおまかせ!終了の発表と経緯
2025年11月2日の放送回で、MCの和田アキ子さんが番組終了を正式に発表しました。
番組は来年2026年3月末をもって終了する予定です。
この発表はTBS側の番組改編方針と一致しており、「40周年を区切りに番組をリニューアル」という意図が背景にあるとされています。
局側は「功労番組にふさわしい形で締めくくりたい」とコメントしており、打ち切りというよりは“節目での終了”に近い形と見られています。
打ち切り理由と背景
番組終了の背景として挙げられているのは、以下の3点です。
- 視聴率の低下:2020年代以降は5〜6%前後に落ち込み、他局の情報番組との競争が激化。
- 若年層とのズレ:SNS時代のテンポや価値観に合わず、「昔ながらのテレビ」との指摘も。
- 和田アキ子さんの年齢・健康面:70代を迎え、長時間の生放送を支える体力面での負担も大きい。
これらに加えて、番組の“炎上体質化”が終焉を後押ししたと報じられています。
炎上事例:北口榛花選手への「トド発言」
2024年8月11日放送回で、パリ五輪女子やり投げ金メダリスト・北口榛花選手を紹介した際、
VTRを見た和田アキ子さんが「トドみたいのが横たわってるみたい。かわいいな〜」と発言。
この表現が「動物に例えるのは失礼」「容姿を揶揄している」とSNSで大炎上しました。
番組内ではその後フォローが入りましたが、放送後には「時代錯誤」「もう限界では?」という声が拡大。
この件は、番組や和田さんへの批判が最も大きくなった瞬間とされています。
以降、“炎上番組”というイメージが強まり、
番組全体を刷新する動きが局内で進んだとも報じられています。
和田アキ子さんのコメント
終了発表の際、和田アキ子さんは視聴者に向けて感謝を述べました。
「本当に長い間ありがとうございました。
この節目をもって一区切りにしようと思いました。
でも、アッコはこれからも“おまかせ”されたいと思っています。」
長年続いた番組に対しての感謝と、
“新しい形でまたお会いしたい”という前向きな気持ちがにじむコメントでした。
後番組は?
『アッコにおまかせ!』の後枠については、現時点で正式発表はありません。
ただし、TBSの関係者によれば「若年層に向けたニュース×トーク番組」や「女性MC中心の情報番組」が検討されているとの報道があります。
番組のブランドを完全に切り替えるのか、あるいは“おまかせ”の要素を一部残すのか──
この枠がどのように生まれ変わるのか、今後の発表に注目です。
まとめ
『アッコにおまかせ!』は、1985年から続いた日本最長級の生放送バラエティでした。
しかし、価値観の変化・世代交代・発言トラブルなどの複数要因が重なり、2026年3月にその歴史に幕を閉じます。
時代に合わせて変わりゆくテレビの中で、“生放送で本音を語る番組”というスタイルを貫いた『アッコにおまかせ!』。
その功績と存在感は、テレビ史に確実に刻まれるでしょう。