沖縄北部に誕生する大型テーマパーク「ジャングリア（JUNGLIA）」が話題を集めています。仕掛け人は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）のV字回復を成功させた伝説のマーケター・森岡毅さん。
経営危機にあったUSJを立て直した手腕をもとに、今度は“自然と共生する未来型リゾート”を作り上げようとしています。
本記事では、森岡毅さんの経歴や家族、そしてジャングリア構想の全貌を詳しくまとめます。
森岡毅（もりおかつよし）とは？
沖縄北部で2025年7月に開業予定の大型テーマパーク「ジャングリア（JUNGLIA）」。その仕掛け人として注目を集めているのが、日本を代表するマーケター・森岡毅（もりおか つよし）さんです。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）をV字回復させた実績を持ち、いまやエンタメ業界のみならず、経済界からも“戦略の天才”と称される人物。ここでは、森岡毅さんのプロフィールや経歴、家族情報、そして新プロジェクト「ジャングリア」について詳しくまとめます。
森岡毅のプロフィール
森岡 毅（もりおか つよし）さんは1972年10月12日生まれ、兵庫県伊丹市の出身とされています。2025年現在で53歳。
神戸大学経営学部を卒業後、1996年に世界的企業P&G（プロクター・アンド・ギャンブル）へ入社。パンテーンやヴィダルサスーンなど有名ブランドのマーケティングを担当し、消費者インサイトの分析やブランド戦略で高い評価を受けました。
社内でも若くして頭角を現し、やがてアジア地域のブランドマネジメントを統括。P&G時代に培った「選ばれる理由を作るマーケティング」の考え方が、その後のUSJ再建や刀設立にもつながっていきます。
USJをV字回復に導いた戦略家
2010年、経営難に陥っていたユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）へ転職。当時は年間来場者数が減少し、再建が急務の状態でした。
森岡さんはマーケティング本部長として、まず「お客様が何を求めているのか」を徹底的に分析。テーマパークの本質を“人の心を動かす体験”と定義し、ファミリー層を取り込むための「ユニバーサル・ワンダーランド」を新設。
さらに世界的ヒット作品を活かした「ハリー・ポッター・エリア」を導入し、一気に話題と集客を生み出しました。結果としてUSJはわずか数年で業績をV字回復させ、年間来場者数は過去最高を更新。マーケティングとエンタメの融合を成功させた人物として一躍有名になりました。
株式会社「刀（かたな）」を設立
2017年、USJを退任後に独立。マーケティング戦略会社「株式会社刀」を立ち上げ、代表取締役CEOに就任しました。
刀では「ブランドが選ばれる理由を構造的に作る」をミッションに掲げ、丸亀製麺、ネスタリゾート神戸、アドベンチャーワールドなど、各業界での再生・集客支援を手掛けてきました。
森岡さんの考え方は、単なる広告や販促ではなく、「企業の存在価値をどう設計するか」というレベルでのマーケティング。データと情熱の両面を持ち合わせたその戦略は、多くのビジネスパーソンの指針となっています。
沖縄「ジャングリア」プロジェクトとは？
森岡毅さんが現在もっとも力を注いでいるのが、沖縄北部で進められている大型テーマパーク「ジャングリア（JUNGLIA）」です。
総事業費はおよそ700億円規模。2025年7月25日の開業を予定しており、国内外から注目を集めています。
森岡さんはこのプロジェクトを「自然と共生する未来を体験できる場所」と語り、USJの再建で得た経験を活かしながらも、よりサステナブルで革新的なテーマパーク作りに挑戦しています。
施設には、最先端のアトラクションだけでなく、沖縄の自然や文化を融合させたゾーンが設けられる予定。まさに「エンターテインメント×地域創生×自然共生」という新しい形のプロジェクトです。
森岡さんはメディア取材で、「ジャングリアは“確実に離陸するプロジェクト”にしたい」と語っており、徹底した戦略設計と現場主義を貫いています。
森岡毅の家族構成
森岡毅さんは、著書『苦しかったときの話をしようか』（ダイヤモンド社）で、「就職活動を控える娘のために書いた」と明言しています。このことから、少なくとも娘がいることは公式に確認されています。
本書は、仕事の本質やキャリアの考え方を父親の視点から伝える内容で、「働くとは何か」を家族に語るような温かさが特徴です。ビジネス書でありながら、多くの読者が「親としても胸を打たれる」と評価しています。
妻・加代さんとの関係
森岡さんの妻については、公式な発表や本人の発言はほとんどありませんが、複数のWeb記事では「加代（かよ）さん」という名前で紹介されています。
一部では「学生時代からの幼なじみ」であるとも言われており、1996年12月に結婚したという記述も見られます。またネット上では、森岡さんが「NPV（正味現在価値）が最大化するから結婚しよう」とプロポーズしたというエピソードも拡散していますが、これはあくまで逸話レベルの話であり、公式な出典は確認されていません。
子どもは4人？
インタビューなどで語られているのは「娘の存在」のみですが、ネット上では4人の子ども（長女・次女・長男・三女）がいるとの情報も多く見られます。
確証はないものの、家庭では温かくも厳しい父親であり、子どもに「人としてどう生きるか」を伝えている姿勢が印象的です。著書や講演では「家族との時間を大切にしながら仕事に全力を注ぐ」という考えを一貫して語っています。
著書とメッセージ
森岡毅さんは数々の著書を通じて、自身の戦略思考や人生観を発信しています。代表的な著書は以下のとおりです。
- 『苦しかったときの話をしようか』（ダイヤモンド社）
- 『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』（KADOKAWA）
- 『マーケティングとは「組織革命」である』（翔泳社）
- 『誰もが人を動かせる！影響力の正体』（PHP研究所）
どの本も「人の心をどう動かすか」をテーマにしており、理論だけでなく“人間の感情を理解する力”を重視しています。読者からは「仕事や人生の指針になる」と多くの支持を集めています。
まとめ
- 1972年生まれ、神戸大学経営学部卒。
- P&Gでブランド戦略を担当し、USJをV字回復に導いた。
- 株式会社「刀」を設立し、複数のブランド再生を支援。
- 現在は沖縄の大型テーマパーク「ジャングリア」プロジェクトを推進中。
- 娘に向けた著書を執筆するなど、家庭人としての一面も注目されている。
理論と情熱、そして家族への思いを持ち合わせたマーケター・森岡毅さん。彼の挑戦はこれからも、日本のエンタメとビジネスの在り方を変えていくでしょう。
